2015年 03月 11日
今、私にできること
今日は3月11日。東日本大震災から4年が経ちました。
今週の大学生のJIMOTO EYEは、東北学院大学の学生にスポットを当て、学生がどのように震災と向き合ってきたかをリポートさせていただきました。
東北学院大学では震災発生直後から、災害ボランティアステーションが設立され、現在もその活動は精力的に続いております。
個人でも、支援活動をはじめ地元の防災会議に参加するなど、被災地の再生の役割を担い、自ら組織を引っ張っている学生もいます。
また、私の在籍する地域構想学科でも、東日本大震災の影響とその復興は、学習における大きなテーマとなっています。
たとえば、復興事業に取り組む方々からお話を伺い、現場で求められているものは何か、復興とは何かと考える機会を多く与えられています。
震災前と後とでの仙台市地域防災計画の変化について学ぶ講義もありました。公的機関に任せきりにするのではなく、自らの命を自分で守り、地域レベルで緊急事態に対応することの必要性と、そこには課題が根強く残っていることも再認識しました。
さらに、震災時の自らの体験を文字にして記録するという作業も行いました。
最初はとても辛く、何度も手が止まりましたが、書き進めるうちに断片的だった記憶がつながり、状況の整理がつくようでした。
自分の置かれていた状況を客観的に見ることで、辛かったことや、必要だったことを知ることができました。
地域構想学科では、教室で行う講義だけでなく、実際に被災地へ向かい、現状を見たり、復興事業に参加したり、実際の現場に立って学んでいます。
自分の目で見て初めてわかることが多く、時に愕然とし、自分の不甲斐なさを突きつけられることもありますが、このような実践的な学びを通して、自分ができることやできそうなことが見えてきました。
震災で経験した苦しみや悲しい気持ちを、行動に移すことが少しずつできるようになってきたように思います。
実は震災発生からしばらくは、震災に関する情報を受け付けられないでいました。自分の無力さのあまり、ただただ怖いと震えることだけで終わっていたからだと思います。
今でもまだ、震災時のことを思い出したり、出来事を知るのは苦しいことではあります。しかしその先に、もうこのような思いはしたくない、誰にもしてほしくないという気持ちを見つけ、そこへたどり着くための道筋が見え始めたことで、現実と向き合っていける気がしています。
大学での学びは、つらい出来事に立ち向かう勇気をくれました。
この春から私は3年生になり、ゼミ活動が始まります。そこでは、過去に発生した津波の到達範囲や被害状況を調査し、最終的には防災や復興計画、地域づくりに活かす研究をしたいと思っています。
私一人の力は小さいかもしれませんが、それでも私の周りには、エネルギッシュな仲間がいます。
学生同士力を合わせながら、穏やかに暮らせる日の実現を目指していきたいなと思います。
学校での活動の様子も、時々リポートしていきますので、よろしくお願いします。
by fm797izumi
| 2015-03-11 14:02
| ★リポータの部屋★