「男はつらいよ ~映画から見る地元愛~」

「久しぶりの長旅から帰ってきて、ウチん中がカッ散らかってると気分が悪いからなぁ。なぁ社長、いずれそのうちにその入り口から、おいちゃんとおばちゃんとさくらがよ、こんな大きな荷物を抱えて、『あ~あ、くたびれた、くたびれた。うちが一番いいよ』、なんて言って帰ってくるんだよねぇ。その時の迎えるこの言葉が大切だな。『あっ、お帰り。疲れたろ?ささ、さぁ上がって上がって、ねっ』。熱い番茶に、ちょっと厚めに切った羊羹のひとつも添えて出す。ほっと一息入れたところで、『風呂が沸いてますよ』。長旅の疲れをスッと落とす。出てくる。心のこもった昼飯がここで待っている。ねぇ。温かいごはん、シャケの切り身、山盛りのお新香。『どうだい、旅は楽しかったかい』。たとえこれがつまんない話でも、『面白いねぇ』と言って聞いてやらなきゃいけない。長旅をしてきた人は、優しく迎えてやらなきゃなぁ。」


こんにちは!学生リポーターの中村かさねです♪
このブログでも何度かご紹介しています、映画「男はつらいよ」の名台詞。
今回は第12作の「男はつらいよ 私の寅さん」で、九州旅行から帰って来るおいちゃんたちを迎えるために、張り切って準備をしているときの寅さんのセリフです。
一度故郷を捨てた寅さんだからこそ、何度も旅に出ては出迎えられてきた寅さんだからこそ言える言葉。
心にスッと染み込むようで、私の特にお気に入りのシーンでもあります☆

この映画の魅力をぜひ伝えたい!という思いから、今日の大学生のJIMOTO EYEは「男はつらいよ~映画から見る地元愛~」というテーマにしました♪

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映画「男はつらいよ」はテキ屋暮らしの寅さんが、旅先で出会ったマドンナとの恋を中心に、故郷葛飾柴又での騒動や人情喜劇を繰り広げます。
この車寅次郎という男、喧嘩っ早くて、美人に弱く、どうしようもない男ではありますが、人情にはあつく、マドンナや私たちの心を温かくしてくれます。笑いあり、そしてやさしさと人情を教えてくれる映画です。

風の吹くまま気の向くまま、全国を旅する寅さん。旅先の美しい風景は映画の見所のひとつでもあります!
ここ宮城県もロケ地になっているんですよ♪
第41作の「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」では、松島の瑞巌寺や、今はなき栗原電鉄が出てきます。
馴染みのあるあの風景を寅さんもみたんだなと思うと、なんだか不思議な気持ちです(^^)

宮城県がロケ地になっている映画は、他にもたくさんありますよね!
「ゴールデンスランバー」や「ポテチ」など、伊坂幸太郎さんの作品は有名なところではないでしょうか。
また、映画「エクレール・お菓子放浪記」は、私の地元である富谷町でもロケが行われ、普段何気なく見ていた景色の、美しさや、特別であるということを映画から教えてもらいました。
身近な場所には、身近だからこそ気が付かない魅力が眠っているのではないのかなと思いました♪



そうそう、先日静岡に行った帰りに、寅さんの故郷柴又に寄ってきたんです!
帝釈天にお参りして、とらやの草団子を食べて、柴又駅で寅さんと会って…

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マドンナの気分になってみたり、さくらの気分になって歩いてみたり。
登場人物の気持ちになってみると、それもまた景色が違って見えるようでした!

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仙台の街も、映画の世界を思い出しながら歩いてみると、また新しい発見があるかもしれませんね♪


最後に、男はつらいよをまだ見たことがないという方にぜひおすすめしたいシリーズは、第21作の「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」です。
寅さんが恋に浮かれている様子、人情味に溢れているセリフ、そしてお決まりの失恋など、「男はつらいよ」の中でも特に「男はつらいよ」らしいのではないかと思う作品です!
若い世代の人もよく知っている俳優さんも、とってもいいキャラクターで登場するので要チェックですよ☆

今日のような雪の日は、コタツで寅さん、おすすめします!!!


さて、水曜日の大学生のJIMOTO EYEは来週が年内最後になりました。
今年の締めくくりもはりきっていきたいと思います!よろしくお願いします(^^)
by fm797izumi | 2014-12-17 14:18 | ★リポータの部屋★